けんちくチック

パイの実が好きな工繊生、元高専生

推薦試験で落ちた人へ(大学編入試験)

 こんにちは、arkkitehtiです。

 

 今、この記事を読んでいるあなたの気持ちは穏やかではないはずです。

 ショックで立ち直れそうにない人、「なんで自分が落とされなきゃいけないの…?」と肩透かしを食らっている人、落とされたことに憤慨している人、、、

 感情は人それぞれだと思います。

 

 何を隠そう、私も推薦で大学の編入試験を受けて、落ちた経験があります。なので推薦で落ちた人の気持ちは痛いほどわかります。

 推薦で落ちるのって、精神的なダメージが大きいんですよね。一般試験は評価基準が明確なので、自分の点数が合格水準に達していなかった(つまり力不足だった)とある程度割り切れるものです。敗因の分析も圧倒的にしやすいです。それと比べて推薦試験は評価基準が不明瞭で、「自分」の人間性を全面的に見られるので、落とされたときに自分を全否定されたように感じるのは無理のないことです。推薦をとるために4年間積み重ねてきた努力はなんだったの?と思うのも当然で、「推薦」っていう言葉の意味知ってる?って大学に問い詰めたくなりますよね。

 私自身、合格発表のPDFを何度見ても自分の受験番号がなく、とても焦りました。さらにつらかったのは翌日で、朝起きると体がとても重く、その日は一日中魂が抜けたような状態でした。間違いなく人生で一番憂鬱な日でした。

 

 しかしずっと落ち込んでいても起きた事実を変えることはできません。落ちたという事実はしっかりと受け止め、一般試験に向けて気持ちを切り替えていかなければなりません。そこで、推薦試験で落ちた皆さんと同じ状況に向き合ってきた先輩として、いくつか処方箋をお渡しできればと思います。どれかひとつでも、皆さんの状況の好転に寄与できたら嬉しいです。

 

① これまでに努力した痕跡は消えない

 推薦で落とされると、自分を全否定されたような気持ちになるかもしれません。これまでの努力は結局無駄だったのかと思うかもしれません。しかし、これまで推薦試験を受けるために努力してきたことは決して無駄になりません。推薦試験を受験できている時点であなたは周りの多くの高専生より上位の成績を収めてきたはずです。周りが試験3日前とかに焦って勉強を始める中、あなたはそれに流されず計画的に勉強に取り組んできたはずです。その姿勢は将来社会に出てから周りと大きな差を生み出すでしょう。(まだ社会に出ていないあんたが言うことか!て言われそう。ごもっとも)

 周りに流されず努力できるその姿勢こそが才能であり財産だと思います。なので、推薦で落ちたことをきっかけにその才能の芽を摘むようなことは決してしないでほしいです。もったいないと思いませんか?

 

② 一般試験で実力を見せつけよう!

 そんな、周りに流されずに努力できる才能を発揮できる機会がすぐそこにあります。それは一般試験です。一般試験は正しく努力した分が点数に直結する試験です。つまりあなたの才能を遺憾なく発揮する場なのです。どうですか、やる気が湧いてきましたか?

 逆に、一般試験にも落ちてしまったら自分の力不足であったと割り切りましょう。それ以上でもそれ以下でもありません。努力が足りなかったということに尽きます。背水の陣で取り組みましょう。

 

③ 捉え方を変えてみて!

 ずっと、「落ちた原因は自分にある」と思っていませんか?まじめな人ほどそう捉えて落ち込みがちです。悔しさをばねにして次に進む原動力にできればよいですが、ずっと気を落としていると次にうまく繋げることが難しいでしょう。落ち込んでそこから抜け出せそうになければ考え方を変えてみましょう。

 「私という逸材を見抜けないなんて、面接官はわかってないなぁー」と。こう考えるだけで気持ちがずっと軽くなり、次に踏み出しやすくなると思います。

 実際私もこのように考えて、何とか切り替えて一般試験の勉強に移りました。といっても最後まで数学はやる気が出ませんでしたが...(数学は好きなんですが、受験で数学をやるのがなんかなーと思ってしまって)

 

 どうでしたか?推薦で落ちるのは精神的にかなりダメージを受けますが、なんとかそれを乗り越えて、残りの編入試験の日程をこなしていかねばなりません。このつらさを乗り越えることで強くなれる、なんてきれいごとは言いませんが、今後困難な局面に対峙したとき、今回の経験で得たものが威力を発揮するでしょう。

 

 皆さんの努力がどうか報われますように!