けんちくチック

パイの実が好きな工繊生、元高専生

編入試験_京都工芸繊維大学(推薦)_デザイン・建築学課程

令和4年度京都工芸繊維大学の3年次編入学試験(推薦)を受験しました。

デザイン・建築学課程を受験し、結果は不合格でした。

ちなみに一般試験では合格しました。受験記を公開しているので、今後受験予定の方はこちらもぜひご覧ください。

工繊大の受験記は一般試験について書かれているものは多いですが、推薦試験についてのものはほとんどないため、これを記すことにより今後受験を考えている皆さんの参考になればと思います。

 

受験当時のスペック

出身学科:環境都市工学科

学科順位:1~4年 2位

英語力 :TOEIC 780

 

受験のきっかけ

東大や京大、東工大横国などは建築を学べる大学として名高いですが、これらの大学はすべて2年次への編入となり、一年学ぶ期間が長くなります。自分はそれを避けたかったので、3年次編入できる大学のうち最も建築の教育が充実していそうな、工繊大を第一志望に選びました。

工繊大が、意匠建築(建築設計、建築史)に力を入れていることも受験を決めたきっかけの一つです。

 

準備

当日受験をするまでに必要ないくつかの準備をしておきましょう。

・スーツ(受験者全員が着用していました)

ポートフォリオ(デザ建、作品がある人はA3のファイルにまとめる、面接に必要)

 

受験前日

受験会場周辺に前泊することが望ましいです。私はTHE POCKET HOTEL 京都四条烏丸に宿泊しました。地下鉄烏丸線沿いのホテルに泊まれば、工繊大の最寄り駅の松ヶ崎駅までの移動がスムーズです。

志望動機やポートフォリオの内容を確認して、日が変わる前に寝ました。

 

受験当日

集合時間の少し前に工繊大に着きましたが、早めに控室に入ることができました。控室は全課程共通で、受験番号で席が指定されていました。

飲み物や、小説などの書籍(教科書や参考書などは×)は机上に置いてよかったため、待機時間に本を読んでいる人もいました。

各課程の1番の人から順番に受験番号で呼び出されます。呼ばれたら荷物をすべて持って、面接室まで案内してくれる方についていきます。

もともとウレタンマスクを着用していましたが、面接室に入る前に不織布のものに着けかえるよう促されました。

 

入室後、扉を開けてすぐの机に荷物を置き、ポートフォリオを面接官2人に一つずつ渡し、自分の分をもって着席します。面接室は下の図のような構成です。

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面接室の席配置

面接の時間は15分くらいでした。以下のことを面接で聞かれました。

 

・受験番号と名前は?

・住んでいるところは?

・志望理由は?(身を乗り出して聞かれました)

・〈口頭試問〉作品について5分程度で話して?(ちょくちょく質問されるのでそれに答えているだけであっという間に終わります)

・大学卒業後の進路の予定は?

・(部活名)やってるんだね、(部活名)と建築で何か共通点思いつく?(答えられませんでした)

・好きな建築家いる?

・建築以外でどんな本読む?(ビジネス書をいくつか挙げました)

・小説だと誰の本をよく読む?

・好きな映画や音楽はある?

・これからの時代、どんな建築が求められると思う?

 

面接が終わってその日のうちに記録したので、質問の順番もほぼこの通りです。

口頭試問でどんな質問が来るかと身構えましたが、ポートフォリオの内容について説明するだけでした。

面接の雰囲気は志望動機のときだけ少し威圧感を感じましたが(一言一句逃すまいと聞いてくる感じ)、後半にかけて穏やかでした。特に、好きな映画を聞かれてジャッキーチェンの映画を答えたとき、一気に場の緊張が解けました。

 

受験が終わったら

記憶が新鮮なうちに面接で聞かれたことを記録しておきましょう。受験報告書を書くのが楽になります。

せっかくなので寺社建築を見て帰るのもおすすめです。環境都市工学科などで土木も学んでいる人であれば、南禅寺水路閣や蹴上インクラインなどは見応えがあると思います。

 

考察

面接の途中、一人の面接官が手元の資料を見ながら、「へぇー、一般試験も受けるんだね」と呟きました。他の不合格者に言っていたかはわかりませんが、もしかしたら不合格であることをそれとなく示唆していたのかもしれません。もし同じことをいわれたら、その日から一般試験に向けて全力で勉強しましょう。

工繊大の編入試験の中でもデザ建は特に人気があり、推薦でもその倍率は毎年2倍以上です。自分のときは4倍(8/2)でした。

試験まで日程に余裕のある人はポートフォリオを作り込んで完成度を高め、他の受験者と比べて明らかな差別化を図りましょう。

席次に関しては、1位が絶対条件かもしれません。2位はその年の運次第だと思います。かなり厳しい条件だとは思いますが、それだけ編入する価値のある大学というあらわれですね。

 

最後に、この記事が少しでも多くの人の推薦試験の対策に役立てば、私としては本望です。編入試験は情報戦です。自分自身、デザ建の推薦試験の受験記をインターネットでいくら探しても見つからず、口頭試問でどんなことを質問されるのだろうと怯えていました。今後受験する人にはしっかり情報を得たうえで推薦試験に臨んでほしいと思い、これを書くことにしました。

なので、受験するにあたってこの記事が役に立ったという人は、気が向いたら今後受験する人に向けた受験記を自身のブログなどに書いてあげてください。それはきっと、私の記事と同じように、将来工繊に編入したい学生の役に立つはずです。

それがちょっと恥ずかしかったり、めんどくさいぜって人は、面接で聞かれたことの箇条書きを私に送り付けてください。編集してこのブログ内に掲載しようかなと思っています。このブログを京都工芸繊維大学編入試験の情報網にしてみても面白いかなと思ってます!笑