けんちくチック

パイの実が好きな工繊生、元高専生

編入試験_京都工芸繊維大学(一般)_デザイン・建築学課程 加筆したよ!

令和4年度京都工芸繊維大学の3年次編入学試験(一般)に合格しました。

この記事を読むことで、一般試験の概要や一部教科の対策方法、さらには試験時の様子が分かります。

このブログで最も人気のある記事ということで、受験を考えている皆さんにより参考にしてもらえるよう、加筆修正しました。

また、推薦試験も受験したので、興味のある人はこちらも読んでみてください。受験に至る経緯や、前泊した宿のことなどもこちらで述べています。

 

自己紹介

出身校 :某高専 環境都市工学科

学科順位:1~4年 2位

英語力 :TOEIC 780(当時)

併願大学: 豊橋技術科学大学 建築・都市システム学課程(GAC)(一般)合格

 

試験会場

デザ建は、志願者数が65人と多く、受験者は2つの教室に分かれて受験しました。

私の割り当てられた教室の受験者の服装は、3割スーツ、7割私服といった感じでした。髪を染めている人や、ファッションの個性的な人もいて、美的感受性の高い人が多い印象を受けました。

 

試験内容

デザ建の受験科目と試験時間は以下の通りです。

 

英語 出願の際にスコアシート(原本)を提出

数学 10:00~11:30 (90分)

専門 13:00~15:30 (150分)

 

それぞれの科目について見ていきましょう!

 

英語

例年、英語の試験は、事前に提出するTOEICのスコアで代替されます。

私は780点で提出しました。

 

今年度は特例で、試験日の前日にTOEICのキャンパス試験が実施されました。(希望者のみが受験し、それ以外の人は事前に提出したスコアが採用される。また、事前にスコアを提出した場合でも希望でき、提出した際のスコアとキャンパス受験のスコアのうち高いほうを採用。)これはコロナの影響でTOEICの受験申込が抽選方式となる期間が続いたためです。

ちなみに、TOEICのキャンパス受験をした人は、受験番号の名簿でざっと見た感じでは全体の8割くらいだったと思います。

私は数学と専門科目に集中したかったので、事前に提出したスコアで勝負しました。

今後受験する人はキャンパス受験があることには期待せず、満足できるスコアを事前に提出できるよう準備しておいた方がいいと思います。

 

数学

大問は4つです。例年の傾向通りでした。

1⃣ 連立一次方程式(行列)

2⃣ 関数の増減と極値

3⃣ 積分(ヘッシアン)

4⃣ 一次微分方程式

 

今回の問題は過去問として学校のホームページに掲載されているので必ず見ておきましょう!

過去問や各大問の含まれる単元の復習をしっかりと行った人は満点が取れる難易度だったのではないでしょうか。

私は数学をほとんど勉強していなかったため、正答率は5割程度だと思います。自信をもって完答できたのは3⃣だけでした。

そんな自分が言うと説得力がまったくないのですが、最も効率よく点数を稼げる科目は数学です。しっかり勉強しましょう。

英語(TOEIC)は勉強した分だけ点数が伸びますが、100点上がっても全体の評価はたったの2.5%しか上がりません。

100/990 × 100/(100+100+200) ×100(%) =2.525...%

点数が低いうちは(~600くらいかな)100点あげるのはなんてことありませんが、700あたりを超えてくると、この2.5%のために何百時間とかかるので効率がめちゃめちゃ悪いです。

あなたが見ている今が4月でTOEICの点数が既に700点を超えていればTOEICはその点数で提出し、数学と専門の勉強に励むことを強くお勧めします

また、後述する専門科目は採点基準が分からず、たくさん勉強したからと言って手堅く点数が稼げる保証はありません。

それと比較して、数学は範囲が毎年ほぼ同じで対策がしやすく、その範囲をしっかり理解していれば受験前から既に数十点は取れているようなものです。

いかに数学の勉強が重要かが分かってもらえたと思います。

これから受験する人は、私みたいに数学を蔑ろにしてはダメですよ?

 

専門

例年通り、実技問題と論述問題のどちらかを選択する方式でした。

デザ建の受験会場は2つの教室が割り当てられていましたが、私の教室では、実技2割、論述8割くらいで論述を選ぶ人が多かったです。

自分は論述問題を選びました。

読解力や思考力を問う問題が多く、漢字と英語の書き取り問題も出題されました。

 

採点の具体的な基準が示されていないので自己採点が難しいですが、8割から9割取れているのではないかと思います。

論述問題に関しては、読解力・文章力だけでなく、建築やデザインへの興味・関心、世界の環境問題に対する関心・理解が問われます。過去問に登場する文章の出典はチェックし、それらの書籍を中心になるべく多くの文章に触れることで、論述問題の点数は効率的に伸びると思います。

普段から読書を習慣づけて、150分間集中するための持久力をつけておきましょう。

専門は、こと論述に限って言えば勉強量はあまり関係ないかなーと思っています。

というか、専門の対策は気合を入れて「勉強する」って感じではないと思うんですよね。

どれだけデザイン・建築や社会情勢にアンテナを張っているかを見られる試験なので、読解力・文章力に自信があれば、あとは興味の向くままにいろんな本を読んでいれば十分だと思います。

 

自分は、書店で小論文の書き方を眺めて、直前に過去問を2年分解いて(ここまでがいわゆる「勉強」)、あとは気が向いたときや土木系の退屈な授業のときにデザイン・建築関係の本や小説を読んでいました。

参考までに、私の読書記録(小説)をこのブログ内に掲載しているのでよかったら見てみてください。

本番の試験で、難しい言い回しや活字の量に圧倒されるかもしれません。

私は国語が得意な方ですが、何度も戻りながら読み進めました。

長く難しい文章への抵抗を少しでも減らして、よりスムーズに読解できるよう、時間を見つけてたくさん本を読みましょう。

 

この記事があなたの役に立てたら幸いです。

皆さんの編入試験が成功することを祈っています!